2008-12-30 (Tue)

☆おろち(69〜70年)
☆映画「おろち」(08年)
私が2003年頃、自分のHP「古い漫画のレコードなど」に、楳図かずおの「おろち」について、「誰か素晴らしい演出で、見ごたえのあるテレビドラマに仕上げてくれないか。」というようなことを書いていたら、今年、本当に映画になって実現したので驚きました。
最近は、映画にする原作がないのか、制作費を節約するためなのかは知りませんが、鉄人やどろろや鬼太郎やハットリくんなど、私の愛していた昔の漫画が実写版で無理矢理復活させられて、結果はすべてガッカリだったので、「おろち」映画化のニュースを見ても、いまだに見ずにいます。なぜなら、ママがこわい、いや、見るのが恐いのです。
最近の日本映画にはついていけず、なかなかなじめません。音楽とCGと役者の演技(セリフの言い回し、所作)に強い違和感を感じるのです。(私の見る努力が足りないせい? 時代遅れ? 感覚のズレ?)
映画「おろち」の公式サイトを見てみると、キャストは知らない人ばかり。(私の勉強不足のため?)
ストーリーはどうかというと、姉妹の話みたいなので、おそらく、漫画「おろち」の9編のうち一番最初の「姉妹」の話でしょう。
もし、映画を見ることがあったら、またレポートするということにして、今日は、原作漫画の「おろち」の話をしましょう。以下は、HPに2003年に書いたものです。(一部書き替え)
楳図かずおの「おろち」は、昭和44年から45年にかけて「週刊少年サンデー」に連載されていました。「少年サンデー」の楳図漫画は、この「おろち」が最初で、このあと、「漂流教室」、「まことちゃん」と続きます。
「おろち」は、不思議な力を持った少女おろちが主人公で、彼女が、ふとしたことから興味を持つようになった人物の生きざまを観察する、という形でストーリーが展開していきます。これまでの少年漫画にはなかった斬新な構成です。
主人公が少女だから「少女フレンド」に連載されてもおかしくない漫画でした。主人公が少女である少年誌の漫画は、おそらく「おろち」が最初だったのではないでしょうか? その意味で、「おろち」は画期的な漫画でした。(昭和43年頃までは、少年漫画に女性が登場することは少なく、ましてや女の子が主人公なんて考えられなかった。)
物語は9つあります。
「姉妹」「ステージ」「カギ」「ふるさと」
「骨」「秀才」「眼」「戦闘」「血」
この中では、「ステージ」と「戦闘」が秀逸です。
〔ステージ〕
佑一が三歳の時、佑一の目の前で父親をひき逃げした犯人は、テレビの子供番組に出演していた「うたのおにいたん」だった。佑一の「うたのおにいたん」への復讐劇が始まる。
〔戦闘〕
誰に対しても親切で聖人のような正の父親。しかし、父には戦時中、ガダルカナル島での凄惨な戦争体験があった。
9篇ともアニメにするよりも、テレビドラマで、役者が演ずるとおもしろいと思います。この場合、おろち役は、漫画連載当時だったら浅野真弓がぴったりだと思います。今なら遠野凪子が雰囲気的に合うのではないでしょうか。
誰か素晴らしい演出で、「おろち」を見ごたえのあるテレビドラマに仕上げてくれませんか。サスペンス劇場のシリーズ物として取り上げても面白いと思います。(2003.12.2)
と書いていたら、5年後に映画になりました。
わたしのHPを見て、「よし、映画にしよう!」と思ってくれたのなら嬉しいのですが、そんなはずないか。
※ 浅野真弓・・・NHK少年ドラマシリーズ「タイムトラベラー」(72年)の主人公をやっていました。(原作:「時をかける少女」)
※ 遠野凪子・・・NHK連続テレビ小説「すずらん」(99年)を見て、一時期ファンになる。
−古い漫画のレコードなど−
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