2008-11-02 (Sun)

☆8マン(漫画63〜65年)(テレビ63〜64年)
☆パトロールV(漫画64〜65年)
☆エイトマンのうた(63年)
☆パトロールVのうた(64年)
今日は桑田次郎の漫画の中でも極めてマイナーな「パトロールV」のお話です。なぜマイナーかというと掲載雑誌がマイナーだったからです。
「パトロールV」は、「8マン」が少年マガジンに連載されていた頃、農協系の出版社、家の光協会が発行する「こどもの光」という雑誌に連載されていました。
パトロールVは8マンと同じスーパーロボット(厳密にはパトロールVはアンドロイド)で、デザインは8マンと甲乙付けがたいほどカッコいいのですが、全体的に黒っぽい8マンの方が重量感があります。
「パトロールV」は、登場人物の設定なども「8マン」とほとんど同じで、主人公の8マンがパトロールVに代わっているだけの漫画だと言ってもいいかもしれません。「こどもの光」はまじめな子どもしか読みそうにない雑誌なので、「こどもの光」を読んでいる子は少年マガジンなんか読まないだろうと、超売れっ子で、超多忙だった桑田次郎が手を抜いたものと思われます。
マイナーな漫画にもかかわらず、「パトロールV」には主題歌があり、フォノシートも発売されています。ソノシートやフォノシートなどの出版社は、主にテレビ化された漫画やテレビ化の予定のあった漫画、その他人気漫画を取り上げてレコード化していましたが、当時人気絶頂の桑田次郎の漫画だったとしても、マイナー雑誌「こどもの光」の漫画を取り上げるなんて非常に珍しいことだと思います。
同じ頃、桑田次郎は少年キングに「キングロボ」を連載しており、テレビ化されていない作品としてレコード化するには、知名度からしても「パトロールV」よりも「キングロボ」が順当なところだと思いますが、その辺の事情はスタッフでないと分かりません。
このシート本の表紙の絵はパトロールVで、裏表紙が8マンです。シート本の漫画も「パトロールV」だけで、「8マン」は載っていません。しかし、表紙のタイトルは「8マン」と大きく書かれています。パトロールVは8マンにそっくりなので、間違って買う子どもをねらったものと推察されます。
シート本には、「殺人鬼グロー」というお話しが載っていますが、この話しは、「8マン」の「超人サイバー」とそっくりです。フォノシートにはこのドラマは収録されておらず、「エイトマンの歌」と「パトロールVの歌」の2曲だけが収録されています。(当時のソノシートやフォノシートは、12ページ程度の漫画の載った冊子に入っており、ドラマと主題歌が収録されているのが一般的でした。)
このフォノシートの「エイトマンのうた」は、歌手がオリジナルの克美しげるではなくケーシー・浅沼という人で、「テレビと違う!」とガッカリした子どもも多かったことと思います。(そんなに売れてない?)
「パトロールVのうた」は、ちょっと青春ドラマ風の曲で、「エイトマンのうた」と同じケーシー・浅沼が歌っています。この曲は長らく、このフォノシートでしか聴くことができませんでしたが、一昨年、「黄色い手袋X〜幻のフォノシート主題歌コレクション」が発売され、これの12曲目に収録されました。
このCDには、ほかに、桑田次郎の「エリート」や「黄色い手袋X」「超犬リープ」などテレビ化されていない人気漫画の主題歌(いわゆるレア物の音源)が収録されています。レア物好きの人は購入されてはいかがでしょう。
ここで、「8マン」と「エイトマン」の表記の使い分け方をお教えしましょう。少年マガジン連載の漫画は「8マン」で、テレビは「エイトマン」です。テレビ漫画化(いわゆるアニメ化)されて、「エイトマン」というカタカナ表記になりました。
「8マン」がテレビ漫画化されたのは昭和38年のことで、このころはまだ英語教育が普及しておらず、案外「8マン」を「ハチマン」と読む人も多かったかもしれません。当時、私は小一でしたから、カナがふってなければ、きっと「はちまん」と読んだと思います。だって、まだワン、ツー、スリーも覚えてなかったはずですから「8=エイト」とは読めません。
8マンのデザインを決めるとき、桑田次郎は何種類も絵を描いていたとのことですから、パトロールVもその中の一つだったのかもしれません。言わば、パトロールVは8マンのなりそこね? デザインが捨てがたかったので、マイナー雑誌に「パトロールV」を描いたのかもしれませんね。
桑田次郎は、「こどもの光」には、「パトロールV」のあとに「東京Zマン」という漫画を描いています。悪と戦うZマン本部に兄妹が入隊しており、それぞれが活躍し、また、互いに面識があるのに、ヘルメットを被っているため、最後までお互いに兄・妹だとわからなかったという設定になっていて、これは覆面物の亜流だと言えるでしょう。なかなかの力作です。
「パトロールV」は「8マン」の二番煎じでしたが、「東京Zマン」はメジャー雑誌に載せても恥ずかしくない作品でした。
※ エイトマンのうた・・・前田武彦作詞、萩原哲晶作曲。前田武彦は「巨泉・前武のゲバゲバ90分」(69〜71年)、萩原哲晶は青島幸男とのコンビで「スーダラ節」や「五万節」「ホンダラ行進曲」などクレイジーキャッツの数々の名曲を書いた。
※ 関連記事・・・魔人コズマ(8マン)
−古い漫画のレコードなど−
Comments
まいど
すごい マニアックですね パトロールVは 知りませんでした
桑田次郎は まぼろし探偵と月光仮面が
好きでしたね 今でも 桑田二郎という
名前で 宗教ものの 漫画を描いているんですよ
すごい マニアックですね パトロールVは 知りませんでした
桑田次郎は まぼろし探偵と月光仮面が
好きでしたね 今でも 桑田二郎という
名前で 宗教ものの 漫画を描いているんですよ
2008/11/02 14:57 | URL | まつ #-[ 編集/削除]
まぼろし探偵と月光仮面は、あのシャープな画風になる前でしたね。
桑田二郎と改名されたのは知っています。
石森章太郎も石ノ森と改名しましたね。
藤子不二雄も別れましたし、検索で古本の情報を探すときは複数の名前を入れないといけないので不便です。
大出版社で奪い合いになる人気作家を
マイナー社が獲得できたのは不思議ですね。
ギャラで張り合えないはず。
家の光て宗教じゃなかったと思って
検索したら神道系のようです。
桑田がそのシンパだったのかもしれません。
ドビンソン漂流記
砂野さん
家の光という雑誌は今もありますね。
農協系だから資金力は抜群では?
こどもの光はもうないようですけど。
藤子不二雄の「ドビンソン漂流記」「キテレツ大百科」なども「こどもの光」出身の漫画です。
砂野さん
家の光という雑誌は今もありますね。
農協系だから資金力は抜群では?
こどもの光はもうないようですけど。
藤子不二雄の「ドビンソン漂流記」「キテレツ大百科」なども「こどもの光」出身の漫画です。
こどもの光
現在は「ちゃぐりん」という誌名になってますよ
現在は「ちゃぐりん」という誌名になってますよ
2009/11/12 22:51 | URL | 世四郎 #-[ 編集/削除]
ちゃぐりん
世四郎さん
コメントありがとうございます。
雑誌名がかわっていたのですね。
ポテト大将の板井れんたろうが、
まだ漫画を描いてるんですね。
1冊買ってみようかな。
情報ありがとうございました。
またよろしくお願いします。
世四郎さん
コメントありがとうございます。
雑誌名がかわっていたのですね。
ポテト大将の板井れんたろうが、
まだ漫画を描いてるんですね。
1冊買ってみようかな。
情報ありがとうございました。
またよろしくお願いします。
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